魚道を使って田んぼに魚を戻そう!

魚道をつけてみると…

魚道をつける前は…

魚道ってどんなもの?

魚の移動経路を確保するために、堰や落差工などに付設した構造物を「魚道」といいます。この「魚道」を利用して、ほ場整備後の水田に再び魚を呼び戻す試みが日本各地で始まっています。こうした魚道は、別名「水田魚道」と呼ばれています。

魚道構造の特徴

魚道の隔壁を斜めに切ると、低水量時にも越流水深を確保することができます。また、越流部の流速が多様化するので、遡上する魚は自分の遊泳力に合った遡上経路を選ぶことができます。

魚道にはこんな効果が!

魚道を設置した水田では、ドジョウで約3倍、フナ属で約9倍増加するという調査結果があります。また、中干し期に水田内において魚が斃死(ヘイシ)することもあるので、魚道の設置と併せて、魚の退避場となる「小溝」を水田内に設けると、さらに効果が高まるでしょう。

水田から降下したナマズの未成魚


魚道を設置した水田から一晩で降下したドジョウの稚魚